
使用実例作品紹介
AIJPを使った写真画(ミクストメディア)作品

写真家 水津惣一郎さんと、日本画家 本城葵さんによる、AIJP(アワガミインクジェットペーパー)をお使いいただいた写真画をご紹介します。
AIJPに水津さんの写真をインクジェットプリントした後、本城さんが日本画の技法で描いた、ミクストメディアの共同作品です。
AIJP竹和紙170g、びざん、プレミオ雲流など、さまざまな和紙をお使いいただいています。
大きいサイズの作品には、AIJP印刷サービスをご利用いただきました。
光を透かした作品には、群雲こうぞ未晒をお使いいただいています。
裏側から乳白の半透明紙を重ねられているとのこと。重層的なイメージが表現されています。
お二人の作品は、2022年12月、京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクでの展覧会で発表されました。
素晴らしい作品にAIJPをお使いいただき、ありがとうございました。
写真画展『或( æ )』
水津惣一郎×本城葵
2022/12/13 ~ 2022/12/18
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
https://kyoto-muse.jp/exhibition/157413
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この写真画展『或( æ )』では、目に見えない神様という存在を目に見える存在として表現することを試みている。
それは、NYに在住していた際に感じた、信仰心についての違和感からだった。友人達が当たり前のように、それぞれの宗教を信仰している中、私には具体的に何を信じているということを言うことができなかった。ただ、神様のような存在は漠然と信じていて、それは何なのだろうかと感じていた。
その疑問から行き着いたのが、太古から日本に根付いている「神道」の八百万の神という考え方であった。自然や動物、物、人でさえも神様になりえるという考え方は、無意識下で日本人である私に根付いていた。人の数だけ定義があって、人によって姿は違う。だから、具体的に説明ができない。そこで私は、この八百万の神様という概念を、どうにか形にできないかと考えた。
その表現方法として取り組んだのが、八百万の神様という考え方が無意識下に根付いている二人の人間の、それぞれが信じている神様像を、一つの作品に融合するという方法であった。それに加え、これまでも共作活動をしてきた日本画家の本城葵さんと作品を制作することによって、写真が作り出す現実的な世界と絵画が作り出す非現実的な世界の共存した作品を制作した。
水津 惣一郎
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
- 制作者
- 水津 惣一郎、本城 葵
- 使用した用紙
- AIJP竹和紙170g、 AIJPびざん生成(中厚口)、 AIJPプレミオ 雲流、 AIJP群雲こうぞ 未晒
- 技法
- ミクストメディア(インクジェット印刷、日本画)