特注手漉き和紙を使ったラグジュアリーマガジン

『京文化の〝今〟を、100年先に伝える』をコンセプトに発刊されたラグジュアリーマガジンの表紙を、特注でお受けして手漉きで漉かせて頂きました。

京都百年書 Issue 01 瓢亭

「京都百年書 Issue 01 瓢亭」

こちらは世界に100冊だけの本です。

料理に使われた素材や道具、ゆかりのものを本に貼り込み、視覚だけでなく五感で楽しめる仕掛けが存分に込められています。

京都百年書 Issue 01 瓢亭

京都百年書

https://pr.kyoto-np.jp/exhibition/kyoto-century/

シリーズ一作目となる料亭「瓢亭（ひょうてい）」の、藁が美しく浮き出た土壁のイメージを表紙にできないか、というご相談を、GRAftsの滝口さんより2022年11月にご連絡頂きました。

瓢亭土壁

どういう印象にするのか、色はどうするのかなどをまずは小さいテストピースで試して擦り合わせをしていきます。

実際に瓢亭のお庭の紅葉を少し入れてみたり、カットした藁だけではいかにも置きました感があるので、少し炊いた後でビーターという機械で細かい部分もつくっていきます。

漉き込む藁

自然感が生きるように、色目は顔料や墨、土などを選びました。

意匠の決定前にはGRAftsさんにより表紙の印刷テストや製本方法などの検討が進められ、最終的には、瓢亭の土壁の素材と同じ京都・西陣地区で取れる希少な聚楽土と投げ苆（藁）を左官職人から譲り受けられたものをご支給頂いて漉き込ませて頂きました。

そしてようやく、2023年10月17日OPENの京都蔦屋書店にて、お披露目と展示販売がされております。

ぜひ店頭にてご覧下さい！

京都　蔦屋書店

https://store.tsite.jp/kyoto/

京都百年書 Issue 01 瓢亭

京都百年書表紙

京焼・茶の湯道具を3代にわたって手がける龍谷窯宮川香雲氏が作陶した皿に、瓢亭14代当主の髙橋英一氏が瓢箪の図柄を絵付けした限定品を特別に製作した銘々皿2客と共にセットとなっています。

京都百年書 Issue 01 瓢亭

デジタル化の急速な進展に伴い、様々な業界でペーパーレス化が進んでいる。

広告や新聞、雑誌など更新される情報はさらに電子化が進み、これからは「紙に印刷する意味」が問われるだろう。

特別な存在になろうとしている紙印刷された本は、手触りや香りなど「五感」に働きかけ、記憶に残りやすいという特徴を持つ。

保存性の高い紙を使えば、数百年、数千年と保存することもできる。

『京都百年書』は、そんな紙印刷の価値を極めた一冊である。

遠い未来において、希少価値の高い手法で、人々の記憶に残し、伝承していく。

この本が、紙印刷の価値を感じる機会となれば幸いです。

（https://pr.kyoto-np.jp/exhibition/kyoto-century/より抜粋）

ぜひ会場で本書を目にし、触れて頂きたく思います。

店内の様子がこちらで伺えます。3枚目の写真に本書の展示の様子が写っています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001425.000018760.html

Issue 01 瓢亭
発行日：2023年10月17日
企画・制作：合同会社PURPLE（姫野希美）・THE KYOTO（佐藤寛之）
構成・編集： GRAfts・小池友紀
アートディレクション・デザイン： GRAfts
執筆：小池友紀
写真：蛭子真
翻訳：横田典子
英文編集： Kelly Waldron・Derek Wilcox
印刷：株式会社サンエムカラー・＆PAPERS（有限会社マルシゲ紙器）
協力：龍谷窯宮川香雲
発行人：安田英樹
発行：合同会社PURPLE
〒604-8261 京都府京都市中京区式阿弥町122-1 式阿弥町ビル 3階
Tel. 075-754-8574　Fax. 075-606-4059
www.purple-purple.com

Printed in JAPAN
ISBN978-4-9912907-0-1
無断転写、転載、複製は禁じます。

特注和紙の製造をご検討の際は、こちらよりお問い合わせください。

制作者: 合同会社PURPLE（姫野希美）・THE KYOTO（佐藤寛之）
URL: https://pr.kyoto-np.jp/exhibition/kyoto-century/
使用した用紙: 特注手漉き和紙

タグ：: 用途：製本; 装飾紙・染め和紙

使用実例作品紹介

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